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[ 体験談 37 ]
♪【受験生必見】デジ速を利用して、超難関大学に合格!・・・
この春、国立の超難関と言われる大学に合格した体験をご紹介しておきましょう。昨年春の段階では、偏差値から言って合格の可能性はほぼ無いとされていた大学への入学で、希望に燃えている新入生です。

 私の卒業した高校はいわゆる進学校ではありません。高校受験の時は、本命校の受験に失敗し、すべり止めに受けていた高校でした。と言っても、本命校は五分五分と言われていたので、それほどのショックはなく、ま仕方ないかという感じで素直に受け止められたのですが、それでもしばらくは、進学校に進んだ友人達との接触も出来ないでいました。実際に高校が違ってみると、なんとなくコンプレックスになってしまったのです。
 学校自体が、大学受験に力を入れていず、クラスメイト達も勉強にはガツガツしていないので、高校生活をエンジョイするにはいい環境とも言えたのですが、もの足りなさはずっと感じていました。
 親の意見もあって、一応、1クラスだけの進学科に席を置いていたものの、大学受験勉強とは無縁の生活でした。自分自身、三流でもどこでも、大学生になれさえすればいいや、と覚悟を決めてしまったので、ものすごく気楽だったのは事実です。
 勉強の代わりに力を入れたのが、宮崎アニメの世界でした。アルバイトをしては、せっせとキャラクターグッズを集め、ジブリの森にも休みの度に通いました。これはこれでなかなか楽しいものでした。絵はあまり上手な方ではないので、スタジオジブリの彩色の仕事をしてみたいというのが当時の私の夢でした。

 私がデジ速に出会ったのは、父の勧めによるものでした。父親は高卒ですので、何とか一人息子の私だけは大学に入れたいと思っていたようで、それでも押しつけるようなことはせず、面白いものがあるよ、というような感じでデジ速を紹介してくれました。それは確かに面白いものでした。最初聴いたのは確か7分間だと思いましたが、英語のBBCニュースでした。
 パソコンの画面に棒グラフが出ていて、それが速度表示になっていました。一倍速つまり普通の速さからスタートして、1・7倍速、2・7倍速、3・5倍速とだんだん速くなって行きます。英語のニュースなんて普通に聴いても分からないのに、そんなに速くなったらますます分からなくなるやんか、そんなに速くしてどないするちゅうねん、と思いながら聴いていましたが、最高速の3・5から2・7倍速にスピードダウンすると、何だか少し様子が変わって来ました。先程の2・7倍速と同じスピードのはずなのですが、それほど速くはないようなのです。それがはっきり分かったのは、1・7倍速にスピードダウンした時です。これが明らかに最初の1倍速と同じスピードに聞こえたのです。
 そして、1倍速に戻ると、これが何と妙にゆっくりと聞こえるのです。もちろん文意までは分かりませんが、単語が何語か拾えました。ニュースの中の英単語が聞き取れたのです。不思議な感じでした。

 その後、父が話してくれたのは、これを大学受験勉強に応用してみては、というものでした。教科書を吹き込んでおいて、2倍速で聴けば2分の1の時間で、3倍速で聴けば3分の1の時間で同じ分量の勉強が出来る、自然と集中力もつくから、人生において1度だけ挑戦してみたらどうか、と話してくれたのです。
 私に反発されたら困ると思って父は遠慮がちに言っていたのですが、私の中には、中学の時の友人達に対するコンプレックスがあったので、これで、彼らともう一度肩を並べられるかも知れないという野望がふっと湧いたのでした。
 3年の夏休み前でしたので、予約していたいつものアルバイトもキャンセルし、入手困難なジブリの森の予約チケットも売り飛ばし、大学受験に専念することにしました。
 と言っても、眠る間も惜しんで大学受験勉強、というスタイルだけは取りたくありませんでした。クラブは辞めることにしましたが、今の友達との最低限の付き合いだけは続けたいと思いました。
 作戦としてまず考えたのは、予備校の夏期講座に通うことでした。大学受験のテクニックだけはプロに教えてもらうのが一番と思ったからです。これで何となく大学受験というものの雰囲気だけはつかめたような気がします。
 そして、何よりも、最初に手がけたのが、参考書のパソコンへの吹き込みでした。仮にも進学科だったせいで、大学受験出来るだけの内容の参考書はそろっていたので、全く馴染みのないものを使うよりも、習い覚えたテキストを使うことにしました。
 吹き込みながら思ったのは、どれだけ勉強していなかったか、ということでした。絵とか写真には見覚えがあるのですが、内容になると、全てが新しいもののような気がしたほどです。

 私が受験勉強に充てるようにした時間は1日3時間です。当初は1時間を吹き込みに使い、1時間をデジ速に使い、残りの1時間をデジ速の余り役立ちそうにない数学の時間に充てました。
 最初、迷ったのです。もともと東京(ジブリの森美術館に通いやすいため)のどこか三流私大の文科を“志望”していましたから、理科系科目は全く無視していました。理科系は自信もありませんでしたし、当然好きでもありませんでした。しかし、目標を私大から国立に切り替えることにしたのです。私大で三流から一流にレベルアップするだけでも良かったかも知れませんが、中学時代の友人達を見返したいという願望がありましたので、カッコ良さだけを狙って国立を目指すことにしたのでした。もし、どうしても無理なら、その時点で私大に切り替えても良い、とも思っていました。
 吹き込みの順番は、現在進行形の日本史からにしました。教科書の先に進めば授業が復習として利用出来ると考えたからです。そして世界史。さらに、生物と化学。国語は教科書ガイドを使って古典と漢文だけを吹き込みました。
 英語は自分で吹き込んでも意味がないので、教科書の内容のCDを買い、それを使うことにしました。しかし、基礎が出来ていないことが分かっていましたので、中学1年の教科書に戻って聴くことにしました。おそらく、これが一番役に立ったのではないかと思います。他の教科は、社会に出てからそう役立ちそうにも思えませんが、英語だけはこれからもいろいろと使えそうですから。
 吹き込みだけで夏休み一杯かかりました。もちろん、吹き込んだ順からデジ速で聴き始めましたし、英語は、初めにデジ速を聴いた時の体験もあったので面白く、最初から飛ばしました。
 1日3時間と決めていたのですが、デジ速をやり始めると、結構乗って来て、休み中は4〜5時間になることもザラでした。勉強が面白いことに思えたのは、18年の歴史の中で多分初めてのことです。

 テキストの吹き込みが終わると、後は楽でした。最初は2倍速で聴きました。デジ速の2倍速の音を耳にしながら教科書を目で追います。多分、普通の状態で教科書を1時間読んだら飽きが来るでしょう。ところが、デジ速を使いながらだと、勝手にデジ速が先に進むし、目はそれを追うだけで必死の状態になりますから、なるほど父が最初に言った通り、自然に集中力は高まります。1時間集中のしっ放しなのですが、不思議と疲れは感じません。
 それよりもスピード感、テンポの良いリズム感がむしろ心地良いのです。この春休みに自動車免許(ついでながらこれにもデジ速を利用させてもらました)を取ったばかりですが、まるで高速道路を飛ばしているような爽快感がありました。

 2倍速でも3日(3時間)で1教科を終了します。1カ月ほどすると、2倍速でも楽について行けるようになったので、3倍速にスピードアップしました。これだと、計算上は2日(2時間)で1教科了えることになるのですが、2日ではなく、1日で了わってしまいます。と言うのも、ついつい面白くて2時間連続して聴いてしまうので、1日1回で読み通してしまうのです。
 こんな教科書を1日で読破してしまうなんて、デジ速無しでは絶対に考えられないことです。10月になると、数学を除き、1日1教科全テキストを読み込んでいました。慣れてくると、教科書無しでも、内容をきちんと把握出来るようになっていました。
 数学についても途中からやり方を変更しました。考えてみると、数学の教科書も数式だけがずらずら並んでいるのではなく、相当量の説明文があります。それを吹き込んで、それだけでも覚え込むようにしました。計算力だけは、どうしようもありませんが、公式を丸暗記出来るだけでも、数学というものに対する怯え方が違ってきました。お前のことは一応全部理解しているのだよ、という安心感のようなものを持てるようになったのです。
 この頃から、数学の点数も徐々にですが、向上を見せるようになって来たようです。これは私の大学受験のための秘かな自信となっていました。
 進学指導の先生は、志望校を最終的に絞り込む段になって、私の志望校を聞くと、おいおい約束が違うだろう、という顔をしたのですが、受験生の特権として一度だけシャレで受けてみたいと言うと、それもそうだな、ということで納得だけはしてもらいました。もっとも、私の模試での偏差値は夏から秋にかけて急檄にアップしていましたから、意気込みの違いだけは分かってもらえていたようです。
 ただ、急激なアップと言っても、何分スタート時点があまりにも低いものですから、志望校の合格圏はまだまだ遠い彼方というところでした。11、12月とひたすら、デジ速で教科書を頭に入れ、数学の問題解きを続けました。その間、偏差値はじわっじわっと上がってきました。
 驚いたのは、国語の伸びです。現代国語に関しては対策の立てようがなく、特別何もして来ませんでしたが、デジ速のお蔭で理解力が格段に増しているようでした。それは自分でも実感することが出来ました。文章を読んでも、その内容が良く分かるのです。あえて言えば作者の意図が分かると言うか、理解出来るのです。
 この波及効果は全体に及びました。英語では和訳がうまく文章になりますし、他の科目でも、問題の意図が良く読めるので答え易いのです。考えてみれば、前には、少し難しい問題になると、2〜3度読み返していたものです。それがどんな問題も読み返しの必要は全くなく、その分だけでも短いテスト時間の中で随分時間の節約になったと思います。
 これらは予想外の効果でした。

 12月ぎりぎりまでに第一志望の国立と第二志望の私立、そしてすべり止めの私立を決め、1月からいよいよ受験本番です。私立2校の試験前日にも、世界史の教科書を完璧に近いほど頭に叩き込み、とにかく教科書の中から出る問題であれば、何でも答えてやるぞ、というくらいの気持ちになっていました。英語もヒアリングだけならばほぼ完璧状態になっていました。
 すべり止めは完全に自信がありました。中央線沿線にキャンパスがあるので第二志望に決めた上智は、五分五分という感じは持てました。センター試験も足切りに引っ掛からない程度の成績は取れ、一安心でした。
 冬休みに入ってからはさすがに時間を増やし、その分で過去問を始めました。過去問では、教科書と実際の試験とのギャップを埋められ、大分感じがつかめ、もしかしたら行けるかもという思いと、まだまだという思いが交錯しました。
 2月の試験前は、英語を総ざらいしました。この時点では知識よりもむしろスピードを上げ、頭の回転を速くすることに主眼を置いたのです。自分でも切れ味が鋭くなったような気がしていました。
 試験当日は、受からなくてもともとという気もありましたし、やるだけのことはやったという気もあり、焦ることなく冷静に構えていられました。試験場で中学時代の友達K君に会い、久しぶりという挨拶だけはしましたが、K君は私がその場にいること自体に驚いているようでした。
 彼を驚かすことが出来ただけでも、それまでの半年間頑張って来た甲斐があったと思いました。また、彼と一緒に大学生活を送るのも悪くはないか、ということも考えましたが、私が受からない限りは実現しないことなので、お先走りしている自分に思わず笑ってしまいました。

 結果、K君とは一緒になれませんでした。私が合格出来なかったのではなく、K君の方が落ちてしまったためです。高校受験とは逆になってしまったわけですが、わずか半年でそれだけの大逆転が可能だったのは、まさにデジ速効果と言う他はありません。上智・文と筑波一群の両方に受かるなんて、1年前には受験することさえ考えられなかった私にとってまるで夢のような話です。
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長谷川晃
(大阪大学名誉教授)

「デジ速」は確かに脳を活性化する効果があることが分かります。2度目3度目と速度を上げてゆくと、脳は退屈する余裕がなく、記憶がより確かなものになるわけです。
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